Trick or Treat!もうすぐ賑やかハロウィンですね。たくさんのおやつに囲まれてテンションが上がるのは家族だけでなくワンコも同じ🐶🐾この記事では、イベントシーズン家族のおやつに欠かせない”チョコレート”を取り上げ、ワンコが摂取してしまった場合の危険度について解説していきます。
犬にとってチョコレートが危険な理由とは?
チョコレートにはカフェインやテオブロミンという成分が含まれています。これらはメチルキサンチン類というアルカロイドのグループに属しており、様々な食品・飲料・医薬品に含まれていて、中枢神経や心臓、循環器系に作用します。テオブロミンは人間にも同様の作用を与えるのですが、犬は人間と比較してこの成分を分解・排出する機能が低いため、ときに重篤な中毒症状を起こしてしまうのです。アメリカでは実際にワンコの死亡事故(※)も起きています。
※参照:「Chocolate poisoning in the dog」(Journal of the American Animal Hospital Association)
<関連記事>甘いもの大好き!ワンコの味覚の秘密とは?
\Trick or Treat/ハロウィンのお供に鹿肉・豚肉のジャーキーを♪
チェックポイントは、カカオの含有量
犬にとってチョコレートの危険な成分はテオブロミンとカフェインですが、メインはテオブロミンで、これはカカオに含まれる成分です。カカオ濃度が高いほどテオブロミンの含有量が増えるため、ダークチョコレートは危険ですが、カカオが入っていないホワイトチョコレートはほとんど問題にならないとも言えます。(ただし脂肪分や糖分が多いためワンコには与えないことを推奨します!)
\安心・安全の国産/レオアンドレアの完全無添加ジャーキーシリーズはコチラから
アメリカのテキサスA&M獣医学・生物医学科学大学のPashmakova先生は、「市販されているキャンディーバーのほとんどは、沢山のナッツやキャラメル、ウエハースをミルクチョコレートでコーティングしているため、テオブロミンがほとんど含まれていません。それよりも、近年はダークチョコレートや小型犬のチョコレート摂取により注意を向けるようになっています」とも言及しています。
ワンコにとっての毒性リスクは、摂取したチョコレートの種類と量、および犬の体重によって異なるためです。
それでも食べてしまったら?対処法
十分な注意にも関わらず愛犬がチョコレートを食べてしまったら、量と種類を調べてどのような行動をとるべきか判断しましょう。通常、チョコレートは1時間以内に体内へ吸収されるため、すぐの対処が求められます。
「食べたチョコレートの量と種類を特定したら計算をおこない、テオブロミン摂取量を算出して愛犬1kgあたりの摂取mgを算出しましょう。わずが30mg/kgのテオブロミンでも、心臓への作用により心拍数の増加・異常や不整脈などを引き起こす可能性があります。中枢神経系に作用することによる落ち着きのなさ、興奮状態などにもつながり、摂取量が多ければより懸念も大きくなります」と前述のPashmakova先生は続けます。
※テオブロミンの致死量の目安は、犬の体重1kg当たり100~200mgと言われています。
チョコレートの毒性に対する犬の反応は一般的な目安はあるものの個体差が大きいのが実情です。少しでも心配な症状がみられたら、すぐに獣医師の診察を受け必要な処置をうけましょう。
いつもよりおやつが家の中に増えるイベントシーズンには、チョコレートだけでなく”カカオを含む”ココアや焼き菓子、アイスクリームなどの食品にも注意が必要です。いまいちど家の中を点検し、ワンコにとって危険なおかしは届かない場所へ遠ざけ、安全で楽しいイベントシーズンを過ごしていきましょう♪
<参考>Halloween Chocolate and Dogs / modern dog magazine Chocolate Poisoning in Dogs/ VCA animal hospital