9月1日は、防災の日。
みなさんは、災害に会った時、ワンコたちをどのように守るかを考えていますか?なんとなく理解はしているつもりだけど、いざ聞かれるとえーとなんだっけ….? と思ってしまったり。。
そこで今回は、環境省による人とペットの災害対策ガイドラインを参考に、抑えておきたい防災対策のポイントをまとめました。
災害当初の救援活動は、あくまで被災者の支援が最優先になります。つまり、飼い主である私たちがもしもに備えてどれだけ準備しているかが、わんこの命を守る上で重要です。この機会にぜひチェックしておきましょう。
ワンコのための防災対策チェックリスト
- 家具の転倒防止など自宅の防災対策はできているか
- 愛犬はマイクロチップや犬鑑、狂犬病予防注射済表をつけているか
- ペット用の避難用品や備蓄品の確保はできているか
- ペットのしつけと健康管理はできているか
└ケージやキャリーバックになれているか
└人や動物を怖がったりむやみに吠えたりしないか
└決められた場所で排泄ができるか - 避難所や避難ルートの確認はできているか
└災害時は同行避難が基本
みなさん、各対策はできていましたか?それではこれらの項目をひとつずつチェックしていきましょう。
1.【住まいの防犯対策】ペットも飼い主さんも災害発生時の被害を最小限に
災害が発生した時、飼い主さんが無事でいることがなによりも重要です。家具の固定などの地震対策は必ずしましょう。また、ワンコがお留守番中に災害が発生した場合に備え、窓ガラスの破片が飛びそう、不安定な家具の近くにないなど、ケージの位置や普段いる場所の安全性の確保を見直しましょう。
2.【迷子対策】首輪だけだった場合、飼い主さん判明率は0.5%!
災害時は、やむを得ずペットを残して避難したり、はぐれてしまうことも。保護された際に、ワンコと飼い主さんをつなぐのが、マイクロチップや迷子札、犬鑑です。環境庁の報告によると、何らかの迷子対策をしていたワンコの飼い主判明率が100%に対し、首輪だけの判明率は、なんとたったの0.5%。離れ離れになったときのためにも、わんこの迷子対策は必ずしましょう。
(参考:東日本大震災におけるペットの被災概況)
3.【避難用品】ペット用救援物資を運ぶ車両が緊急車両として認められないことも!
やはり災害時には、人命が最優先。東日本大震災時には、ペット用救援物資を運ぶ車両が緊急車両として認められず、届くのに時間がかかったそう。ワンコの避難用品は、少なくとも5日分は用意しましょう。
ペット用の備蓄品の例:
療法食・薬、フード、水、予備の首輪とリード、食器、ガムテープ(ケージの補修用など)、飼い主の連絡先と預かり先などの情報、ペットの写真、ワクチン接種状況や健康に関する情報、ペットシーツ、排せつ物の処理用具、トイレ用品、タオル、ブラシ、おもちゃなど
フードは、災害時ストレスが多くワンコがうまくご飯を食べないという状況も考えられるので、日ごろから馴れさせておきましょう。手作り派の方も、時々ドライフードをあげるなど試してみてください。
4.【しつけ】避難所での苦情は、犬の鳴き声や臭いなどが最も多い
避難所での生活は、知らない人がいたり他の動物がいたりと、ワンコたちにとっては馴れない環境です。ストレスが原因でワンコが吠えってしまったり、ひょんなことから嚙みついたなどのトラブルを避けるため、多くの人や動物と接して社会性を身につけておきましょう。友達に遊んでもらうなど、家族以外と関わったり、旅行やキャンプに行って環境の変化に馴れることも大切です。
5.【避難所】 災害時は同行避難。はぐれた場合は、自治体の動物担当部署・警察に届け出を!
犬に限らずペットの保護は、多大な労力がかかり、繁殖による増加の可能性もあるため、災害時は同行避難が推進されています。ここで注意したいのは、同行避難は、あくまでワンコと一緒に行動することであって、避難所で一緒に同じ部屋で生活することではないということ。避難所の対応についても、事前に自治体に問い合わせておきましょう。
避難所にワンコ用のスペースを確保できたとしても、ケージの中で過ごすなど、いい環境ではないことも多いため、避難所以外にも、親戚や友人などの一時預け先を探しておくと安心です。
いかがでしたか? 頭の中で、災害時のイメージができているだけでも、全く違います。さらに興味がある方は、環境省のHPのペットの災害対策のページをチェックしてみてください! 実際に災害時に、被災地ではどのような対応が行われたか、各自治体の防災計画が記載されています。どの資料もとっても読みやすく作成されていますよ!
参考:
環境省「人とペットの災害対策ガイドライン」
環境省「東日本大震災におけるペットの被災概況」