犬は1年で人間の7歳分の年齢を重ねると聞いたことがある方も多いでしょう。愛犬の年齢を7倍すると、人間の何歳に相当するかを算出できます。パピー期と変わらず、元気いっぱいで甘えん坊な愛犬も、人間の年齢に換算してみると中高年と呼ばれる年齢に差し掛かっていると思うと驚きますね。いつまでも元気に過ごしてゆくために、毎日の食事はとても大切です。今回は、ワンコの生涯で一番長く続く、成犬期の食事について解説します。
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犬は何歳で大人になる?
犬がどのタイミングから「成犬」、大人になったかと問われると、一律での判断が難しいですが、目安として骨格の成長が止まるタイミングと考えましょう。骨格の成長が止まるタイミングは、犬種によって差がありますが、小型犬の多くは生後8か月前後、大型犬は1歳半前後までです。
骨格の成長がおわった後に筋肉や脂肪が増加し、次のステップとして被毛が生え揃います。被毛が完璧に生え揃うまでには、生後2・3年かかることもあります。
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1歳を過ぎても油断禁物!成犬の食事と健康
生後3カ月未満の犬は体が小さく、消化吸収器官も未発達であるため、1日に5~8回と食事を少量に分けて与えます。この時期は、1日の大半を眠って過ごすことも多かったでしょう。
子犬の成長は驚くほどに早く、おおよそ生後1年を迎え、骨格の成長が止まった頃を目途に、食事は朝夕2回に切り替えても問題なく過ごせるようになります。気がつけば毎日眠ってばかりではなく、日中は元気に遊びまわったり、家族とお出かけやアウトドアを楽しんで帰宅してもまだまだ元気いっぱい!といえるほど、体力がついてきます。こんなとき、無事に大きく成長してくれたことを嬉しく感じますね。
成長に伴い、長時間の留守番ができるようになり、時にはフードの好き嫌いを見せたり、家族が驚くようなイタズラをするワンコたち。そんな姿を目の当たりにすると、ついつい安心してしまい、「子犬期ほど食事についてケアをしなくても大丈夫」と考えてしまいませんか?
犬は3歳が心身ともに活力のピークといわれています。1歳を過ぎ、3歳を超える頃までは、とても活動的で新陳代謝も活発、筋肉も増強し、内臓機能も順調に働いてくれます。この時期は良質な栄養を毎日きちんと摂取し続けることが大切です。
子犬期ほどの短期間で急激な骨格の変化が続くわけではありませんが、成犬も年齢や体質、運動量に応じた適切な食生活の維持が、日々の健康のために欠かせないのです。
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成犬前期:バイタリティ溢れる1~4歳
犬の平均寿命は13~15歳です。この期間を子犬期・成犬期・シニア期で区分します。
成犬期は生涯の中で最も長く続くため、心身共にピークとなる3歳前後を境に、前期・後期と細かく区分けし考えてゆきましょう。
心身共にエネルギーが満ち溢れる1歳~4歳の成犬前期。犬たちの生活は、以下のような刺激で満ち溢れています。
- 運動量が多い
- 脂肪や筋肉の発達が続く
- 好奇心旺盛で、縄張り意識が強い
- 出産や育児がある
外見からだけではわかりませんが、体の中では様々な変化が起こっているので、毎日の食事面では特に以下の3点に注意が必要です。
- 動物性タンパク質の欠落(必須栄養素です、十分な量を与えましょう。)
- 消化吸収への過度な負担(嘔吐や下痢、便秘、体重減少などにつながります。)
- 食事が原因で起こるトラブル(アレルギー、皮膚や被毛のべたつき、体重増加などがあります。)
この時期、多くの犬は病気と無縁で過ごすことができます。動物病院を受診する機会も少ないでしょう。元気がみなぎっている時期ですから、食生活が疎かになっていても、すぐに体調不良や病気の発症にはつながりません。
しかし、必須栄養素の不足や、偏った栄養状態は体内に蓄積され、シニア期の慢性的な体調不良や、持病の悪化、重篤な病気の発症などとなって現れます。
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成犬後期:加齢を実感する5~7歳
昼寝の時間が増えた・歩調がゆっくりになった・白髪が目立つ、など徐々に愛犬の外見や生活に変化が生じるのが5歳~7歳期です。犬の加齢も、人間と同じく成長と同時に身体の中から外へと変化が進みます。内臓機能が低下し始め、骨格がもろくなり、筋肉や脂肪が薄く、弱く変化してゆきます。最後に、被毛が白くなったり、毛量が少なくなり、艶も失われてゆきます。「白髪が目立つようになったな」と家族が気付くころには、愛犬の内臓は加齢による機能低下が進んでいます。
愛犬がこのフェーズを迎えたら、食生活ついては以下に気を付けましょう。
- 消化吸収がスムーズな食事を選ぶ
- 運動量や生活習慣、食欲の変化に応じ、トッピングや給与量、給与時間を工夫する
- 下痢や嘔吐など、愛犬からのSOSのサインを見逃さない
日ごろからデンタルケアを熱心におこなっていたり、良質なフードの給餌を心掛けていると、良好な口内環境を保つことができ、この年齢になっても固いドライフードをしっかり噛み砕いて食べることができるでしょう。
しかし、「固い物を食べることができる」ということと、内臓機能が十分に機能し、「消化吸収ができる」ことはイコールではありません。完食はできても、内臓機能に負担が蓄積されていることもあるのです。
添加物や脂肪分がたくさん配合されているドッグフードであれば、内臓への負担も大きくなり、下痢や便秘となる消化不良や皮膚のべたつきや外耳炎、涙やけにつながる代謝不良が起こることもあります。
外見や行動の変化が起こる前から、愛犬の体内では機能低下や変化が起きていると考え、年齢にあった食生活に切り替えてゆきましょう。
ワンコの生活習慣病が増加中
高血圧、ホルモンバランスの乱れ、肥満、心臓病・・・なんだか人間の中~高齢期を思い起こさせる言葉ですが、これらはすべて犬に見られる症状です。家族と室内で暮らす生活が定着したことで、犬にも生活習慣病と呼ばれる症状が目立ち始めています。
明確な病名や診断はつかないものの、加齢と共に
- 足腰の痛み
- 無気力
- 慢性的な下痢
- 嘔吐
- 食欲減退
などが目立ち始めます。なかでも万病の元といわれ、注意が必要な症状が肥満です。
年齢や生活に応じ、ドッグフードの給与量の見直しを
犬は加齢と共に運動量が減り、新陳代謝が低下してゆきます。毎日の食事も年齢や生活習慣、体調に合わせたこまめな見直しが必要です。特に注意すべきは給与量です。年齢や運動量が変化しているにも関わらず、何年も同じ給与量のまま見直しを怠っていると、気がつかない間に愛犬は摂取カロリー過多から肥満に陥ってしまいます。犬の脳内には満腹を感知する機能が無く、常に空腹感をいだいて生活をしているので、目の前に食事が用意されれば、どんなに脂っこく、必要以上の量であっても完食してしまうのです。
この習性を、「何歳になっても元気な証拠!」と勘違いしてはいけません。犬も人間と同じで肥満は万病の元です。肥満を予防することで、足腰への負担を軽減し、年齢にあった健康的な生活を送ることできるよう心掛けましょう。
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成犬期は、心身ともに元気をキープ!を目標に
愛犬にいつまでも元気に楽しく過ごしてもらうには、1歳を過ぎ、シニア期を迎えるまでの食生活がとても大切です。
愛犬の体には人間よりも早いスピードで様々な変化が起こることをしっかりと認識し、年齢・体調・運動量に応じた量と質の食事を提供しつづけることができるよう、家族が管理してゆきましょう。
レオアンドレアのパッケージ裏面に記載された愛犬のための給与量は、マイカルテの情報に沿って更新されます。マイカルテの定期的な更新と、適切な給与量をきちんと確認しながら、理想体重の維持を心掛けてゆきましょう。
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