ワンコと海遊び🌊安全対策5項目と、もしもの時の応急処置

ライフ2022年4月22日by 草刈亜以子さん

開放感抜群で、果てしなく広がる空や爽やかな風を感じられる海。

WANTIMESでは、2回に渡ってワンコと海に出かける魅力や安全に楽しく過ごすためのポイントを紹介しています。この記事では、海でワンコと安全に楽しく過ごすための5つのポイントと、もしもの時の応急処置を紹介します。監修は犬と遊べるアウトドアアクティビティ事業を展開するYokohama Ocean Activities代表でペットセーバーの草刈亜以子さんです。

▶第1回『ワンコ海遊び🌊魅力と関東おすすめスポット5選✨』

▶第2回『ワンコと海遊び🌊マナーや注意点5つ』 ←この記事です

安全対策、5つのポイント

犬と一緒に過ごせる海水浴場は沢山ありますが、ワンコが砂浜に入れる時間帯や季節が異なったり、散歩はOKだが海には入れないなどのルールを設けている場所もあります。

好ましいのは目当ての海水浴場や海岸の管理事務所への連絡や、公式WEBサイトのチェックを通して情報を事前確認することです。海は犬が苦手だったり、動物アレルギーの方も訪れる公共の場であることを認識し、周囲に配慮した振る舞いを心がけましょう。

  • 天候や海況のチェック

海遊びの基本は天候と海況をきちんと把握することです。海で1番危険な雷を避けるため、前日と当日朝の天気予報は必ず確認しましょう。警報等が発令されている場合や悪天候が予測される時は迷わず海行きを中止し、概ね良好な天候でも、「雷を伴う」「上空に寒気が入っている」「積乱雲が発生する可能性がある」など、雷の発生確率が高いことを示唆する表現がある場合は長時間の浜辺滞在を避けましょう。

ライフセーバーが不在であったり、遊泳区域が定義されていない海で遊ぶときは、離岸流(海岸に打ち寄せた波が沖に戻ろうとするときに発生する強い流れ)や潮の流れに十分注意して下さい。SUPやサーフィン、カヌーなどのアクティビティをおこなう際は、該当地域の海を熟知したインストラクターの所属するクラブのスクールやツアーへの参加をおすすめします。

雷鳴が聞こえたらすぐ避難!

 海は高い建物がないため、人が雷の標的になることがありますし、海面に浮かぶ物体に落雷した場合は海水を通して感電する可能性があります。海面だけでなく、濡れた砂浜も同様に電気を通すため、雷の音が聞こえたらすぐに海・砂浜から離れ、避雷針のある建物や丈夫な建物、もしくは車の中に避難してください。

  • 誤飲誤食に注意

海水

意図して口にすることはなくても、マリンアクティビティ中の落水やおもちゃをくわえる時などに海水を飲んでしまうことがあります。飲みすぎると海水の塩分が原因で嘔吐や下痢を起こすこともあるので注意しましょう。

拾い食い

砂浜には、木片や貝殻、海藻、石、網、釣り針や釣り糸、ガラス片、人の食べ残しなどワンコが誤食すると危険なものが想像以上にたくさん落ちています。海辺をワンコと散歩するときは拾い食いをしないように注意しながら歩きましょう。

  • 「犬はみんな泳ぎが得意」は勘違い!

ワンコはみな自然に泳げるものと勘違いしてしまいがちですが、水が苦手だったり、泳げないワンコがいることも事実です。

波や磯の香りなど他の水場と比較して各段に刺激の多い海では、自宅の浴槽やプールでは問題なく水遊びをしていても、慣れない環境からパニックになってしまうワンコもいます。

海が初めての場合はもちろん、他の水場での泳ぎに慣れている場合も、まずは海辺を歩いたり足の着く範囲でスムーズに泳げるかどうか様子をみてみましょう。ワンコの気持ちを第一に考え、嫌がるワンコに海遊びを強要しないことも思いやりのひとつです。

<関連記事>海デビューに向けた水泳練習法が解説してあります▶▷▶ ワンコの水泳トレーニング 

  • ライフジャケットとリードは必須アイテム

泳ぎが得意な犬種でも、波にさらわれたり潮に流されてしまったりと、海では溺れてしまう可能性があります。万が一に備えて、海で泳ぐ時やアクティビティに参加するときはライフジャケットを着用しリードを使用しましょう。

ライフジャケットは、背中のハンドルがしっかりしていること、首回りがマジックテープタイプで調整可能であること、胴回りにきちんと布があることを確認し、愛犬にぴったりなサイズのものを選びましょう。

呼び戻しが確実にできるワンコである場合でも、浜辺などで遊ぶ時は必ずリードを着用し周囲へ配慮しましょう。ロングリードやハンズフリーリード(飼い主の肩からストラップのようにリードをかけられるようになっていて、両手があくタイプ)を使用すれば、家族もワンコも思いっきり駆け回れますよ。

<関連記事>ライフジャケットの選び方の詳細が解説してあります▶▷▶DogSUP(ドッグサップ)の初心者ガイド

  • 熱中症・やけど対策は忘れずに

ワンコは人よりも体温が高いため、暑さに弱く、太陽と砂浜の熱で熱中症になることがあります。特にダックスフンドなど体高が低い小型犬は、砂浜の熱を直に受けてしまうので注意しましょう。海に行く際はなるべく日差しの強い時間を避けましょう。

滞在中も水を飲ませたり体に水をかけたりして、熱がこもらないように気をつけましょう。パラソルやテントなどで日陰を作ってあげたり、メッシュ素材などの通気性の良い洋服を着せたりすることも有効です。

夏場の海では砂浜がかなり熱くなりますので、肉球のやけどにも注意が必要です。遊び始める前に必ず砂浜の熱さを確認しましょう。

もしもの時の応急処置

十分な準備や対策をしても、防ぎようがなく愛犬が体調不良に陥ってしまうこともあります。ここでは、代表的な海でのトラブルへの応急処置を紹介します。

  • 熱中症

日陰の涼しい場所に寝かせ、タオルなど布製のものを腹部にかけます。タオルに水をかけ、脇の下を含む内側の毛のない部分を冷やします。肉球にもこまめに水をかけてあげましょう。

※水がなければお茶などでも代用可能です。

※冷水または氷水を体に直接かけることや冷却パックの使用は、熱の発散や自らの体を冷やす能力を妨げるため避けましょう。

▼関連記事:犬が熱中症になった時の対応方法▼ 

  • やけど

流水で、やけどした部位を十分に冷やしましょう。傷に張り付いてしまうため、冷却パックの使用は避けましょう。

  • 毒性のある危険生物に刺されてしまった場合

クラゲやアカエイなどの危険生物に噛まれたり刺されたりしてしまった場合、見過ごしてしまうとアナフィラキシーショックなど命に関わるほど危ない症状を引き起こすことがあります。

クラゲ(カツオノエボシ) 出典:写真AC

クラゲ(カツオノエボシ)

春から夏にかけて季節風に乗って太平洋側に大量発生するカツオノエボシ。砂浜に落ちていることがよくありますが絶対にふれてはいけません。

刺されてしまった場合は、症状悪化を抑えるため、触手が巻き付いていたら、抜き取りましょう。その際、素手では触らず、タオルや手袋、レジ袋などで手を覆いましょう。

真水で洗うと浸透圧で毒が体内にまわってしまうため、海水で洗い流すことが効果的です。応急処置をしたらすぐに動物病院へ連れて行きましょう。

アカエイ 出典:写真AC

アカエイ

大きさは数10cmのものから最大1~2mまであります。海水温度が暖かくなる初夏から増え始めます。砂の下などに浅く潜り、誤って踏んでしまうことが多いのがアカエイです。鋭く硬い毒性のあるトゲは強力です。刺されてしまった場合、すぐに冷水で患部を洗い流し、45度程度のお湯で30分以上患部を浸して痛みを和らげ、動物病院へ連れて行ってください。冷水や冷却パックで冷やすと痛みが増すため、冷やさないように気を付けて下さい。

海辺を散歩するだけでもよい気分転換です🐶

この記事で紹介したポイントを頭に入れたうえで、常に愛犬の表情や環境への反応を観察し、気持ちを考えたり危険から遠ざけることで、安全に楽しく海遊びをすることができます。これからの季節はワンコと海で遊ぶにはもってこいのハイシーズン。しっかりした準備で素敵な思い出づくりを楽しんでください。海沿いでワンコと楽しく遊べるオススメの施設や注目のプランは、コチラの記事をご確認下さい✨

<関連記事>

ワンコと海遊び🌊魅力と関東おすすめスポット5選✨

\ジャーキー片手に海へ出かけよう/

アンジーちゃんとご家族(@eikooo7)

レオアンドレアのおやつシリーズは、袋にジッパーもついて保管フレンドリー。持ち運びに便利でお出かけに持ってこい♪GWはジャーキーをカバンに積み込んで、ワンコと海に出かけよう!

▶▷▶ジャーキーの注文は、コチラから

記事執筆&監修:
草刈亜以子さんYokohama Ocean Activities 代表

ドッグサップスクールやわんこクルージングツアーを提供するYokohama SUP Dogs、人とペットの海洋散骨をおこなうYokohama Ocean Ashesの代表を務めるかたわら、趣味でSUPを楽しむ。保護猫を里親として引き取ったり、動物愛護団体でボランティア活動に従事するなど、動物愛護家。ペットセーバー、一級小型船舶操縦士、日本SUP指導者協会公認インストラクターを保有。

WANTIMES は、愛犬の健康を第一に考えた 国産ドッグフードブランド「レオ&レア」が お送りしています。

- 愛犬の健康は、毎日の食事から -
Follow us on SNS